年末になって大晦日が近づけばお餅をつくご家庭も多いでしょう。
このお餅を鏡餅にしたり、お雑煮用や正月用ののし餅にしたり…。
この餅をつくのもダメな日とつくべき日があるんですよ〜!
餅をつくのに良い日は12月28日か30日
一般的に年末の餅つきといえば12月25日から30日までの間に行います。
翌年の1月11日の鏡開きまで鏡餅をお供えすることを考えれば、なるべく年始に近くて縁起の良い日に餅をつきたいですね。
餅をつくのに良い日は12月28日
餅つきで最もよく行われるのは12月28日となるかもしれません。
この日は会社も仕事納めとなり、家庭でも余裕のあるところが多く、また翌日からはまさに年末となります。鏡餅を作ってお供えするなら、12月28日はベストタイミング!餅をついてしまいたいところです。
餅をつくのに良い日は12月30日
ついた餅を鏡餅にするなら、なるべく遅くに餅をつきたいものです。
そうなると12月30日は餅がつける最後のチャンス!
翌日の31日は「一夜餅」で忌む人も多い日…餅をつくことができません。
この日を逃せばもう餅をつくのは難しい…!!
餅つきダメな日餅をつける日縁起の良い日2023年
餅を年明けにつく…鏡餅としての餅ではなく、神聖で穢れのない祝いの餅をお雑煮に入れたりハレの食べ物としていただく、というご家庭や地域もあるようです。
餅つきはハレを祝う神聖な行事…結婚式、祭り、新築祝い、納車、開業などなどで大切ですよね!
お正月イベントとして、ホテルや自治体などでも年明けに餅つきをしていますよね〜!
この場合は
- 正月三が日に単純にイベント目的で餅つき
- 火や水を使わない方がいいとする三が日や松の内を避けて4日もしくは7日以降に餅をつく
ところが多いようです。2023年年始年末の吉日凶日をご紹介しますね〜!
日付 | 六曜 干支 |
暦注 | 餅はつけるか、ダメな日か |
---|---|---|---|
2023年1月1日 | 先負 己未 |
大明日、神吉日 | 元旦なので火や水を使わない方がいいと言われている めでたいから餅つきはアリかもしれない 午後の方が良い |
2023年1月2日 | 仏滅 庚申 |
大明日、神吉日、母倉日 | 仏滅、三が日だし餅つきには向かない |
2023年1月3日 | 大安 辛酉 |
大明日、神吉日、母倉日、大禍日 | 大安!三が日だが吉日 |
2023年1月4日 | 赤口 壬戌 |
月徳日 | 赤口、しかも4のつく日 4が死に痛じるので忌まれるが、三が日明けなので餅をつけなくもない |
2023年1月5日 | 先勝 癸亥 |
一粒万倍日 不成就日 |
一粒万倍日だが不成就日 効果半減、しかし餅はつける |
2023年1月6日 | 友引 甲子 |
天赦日、一粒万倍日 | 餅をつくべき日。 2023年でも最高の開運日 |
2023年1月7日 | 先負 乙丑 |
天恩日、神吉日 | 松の内もあけて、七草粥を食べる日 餅をついても問題ない |
日付 | 六曜 干支 |
暦注 | 餅はつけるか、ダメな日か |
---|---|---|---|
2023年12月25日 | 大安 丁巳 |
不成就日 | 大安だが不成就日、餅つきには微妙。 クリスマスなのが玉に瑕。 家族の同意が絶対に必要。 |
2023年12月26日 | 赤口 戊午 |
大明日、神吉日 | 赤口だし餅つきには微妙。 ただし26日は「ロクデナシ」とかけるため忌む人もいる。 |
2023年12月27日 | 先勝 己未 |
大明日、神吉日 | 餅をつける日 午前中が吉 |
2023年12月28日 | 友引 庚申 |
大明日、神吉日 | 餅をつくべき日! 例年28日な家庭も多いので慣習に従うべき。 |
2023年12月29日 | 先負 辛酉 |
大明日、神吉日 | 29日は「九=苦」に通じるため忌む人が多い。 「苦もち」などと呼ばれる。 逆に「29」で「福餅」としてこの日に必ず餅をつく家庭も! |
2023年12月30日 | 仏滅 壬戌 |
月徳日 | ここまで餅をついてないなら餅をつく日。 というか最後のチャンス! ただし仏滅…! |
2023年12月31日 | 大安 癸亥 |
一粒万倍日 | 吉日! 31日は「一夜餅」で忌む人が多い…おすすめしない。 歳神様を迎えるための餅がどうしてもない人は餅をつくしかない日。 |
六曜については下記の記事を読んでくださいね!
餅つきがダメな日、餅をついてはいけない日
それでは餅をついてはいけない日についてご紹介します。
ただし、これは地域やご家庭によっては全く違います。
その地域やご家庭のやり方が最も餅をつくのに良い日です。「虎穴に入らずんば虎子を得ず」「郷に従う」のが伝統です。
12月29日は餅つきがダメな日、餅をついてはいけない日
12月29日は餅つきがダメな日、餅をついてはいけない日としてかなり有名ですね!
理由は29日の9という数字が「苦」という漢字を連想させるため。この12月29日に餅をつくのは「苦もち」「二重苦」などと呼ばれ忌み嫌われています。神聖な餅の呼称とは思えない苦々しい蔑称ですね…。
29日は福の日だから福餅
「苦もち」などと呼ばれ忌み嫌われているかと思えば、29日は「ふく=福」ということで、むしろこの日に餅をつく、それはすなわち福々しい餅、福餅とするご家庭や地域もあります。餅の神聖さが失われない素晴らしい解釈です。
12月31日は餅つきがダメな日、餅をついてはいけない日
翌日は元旦という12月31日に餅をつくのは「一夜餅」と呼ばれこれも忌み嫌われています。
餅、特に年末について鏡餅にするなら一夜餅は避けたいところ…それは歳神様の依代となる鏡餅を前日に用意するのは失礼に当たってしまうからです。来年の福と幸せを運ぶ歳神様をお迎えするなら、30日までに!
12月26日は餅つきがダメな日、餅をついてはいけない日
この12月26日が餅つきがダメな日、餅をついてはいけない日というのは意外に知られていません。
これも29日と同じで語呂合わせからきます。
26日の6という数字が「ロクデナシ」とかかるため。かなり言いがかり的ですが、29日が「苦もち」ならロクデナシな餅もダメな餅です。
丑の日は餅つきがダメな日、餅をついてはいけない日
丑の日に餅つきがダメな日、餅をついてはいけない日というのは地域やご家庭によってかなり差がある考えの一つです。
理由は「丑の日は火が暴れる」というものです。餅つきは餅米を蒸すために火を使う、その火が暴れる=火の調節がうまくいかずもち米が焦げる、ので丑の日は避けるのだとか。
午の日は餅つきがダメな日、餅をついてはいけない日
午の日に餅つきがダメな日、餅をついてはいけない日というのは地域やご家庭によってかなり差がある考えの一つです。
理由は「午の日は火の回りが早い」というものです。これは初午の日にも言われているものと同じで、火を使うと大きな火事が起こりやすい、という意味です。
餅米を蒸すのに火を使いますので、せっかくの慶事である餅つきで火事ならないように、ということです。
下記の記事に午の日に餅つきを避ける事例が掲載されています。
卯の日は餅つきがダメな日、餅をついてはいけない日
卯の日に餅つきがダメな日、餅をついてはいけない日というのは地域やご家庭によってかなり差がある考えの一つです。
ただ卯の日の謂れはかなり有名な仏教の寓話「月の兎」からきていると言われています。知っている方も多いかもしれません。
今昔物語巻5第13話の「三獣行菩薩道兎焼身語」ですね。
それをご覧になった帝釈天様は、その身を貧しい旅の老人にやつし、三匹の前に現れました。
「私は年老い疲れ自ずの力で生きることはできません。みなさんは類まれなる憐れみの心を持っていると聞きました。どうぞ養ってください」と兎・狐・猿の三匹に頼んだのです。
猿は木の実や里のものを、狐は魚を取って老人が満腹になるまで与えました。ところが兎は野山を探しても何も取ることができませんでした。そんな兎を見た老人と狐と猿はウサギを嘲りました。
兎は悲しがって狐と猿に火をおこしてくれるよう頼んで、ふらりとどこかへいきました。
そして帰ってくると、火を見ながらこう言いました。
「野山は恐ろしい、私がいくら食べ物を探しても私自身が人や獣に殺されて命を落としてしまうだろう、そうすれば私はあなたに何を与えることもできない。私は自ら命を手放し、飢えるあなたに私の体を与えましょう。」
そうして火の中に飛び込んだのです。
兎が燃え盛る火の中に飛び込み、煙が上がると老人は帝釈天様の姿に戻りました。そしてこのウサギの姿を全ての人に見てもらうため、月の中に兎の姿を移したのです。月の中に雲のようなものがあるのはこの兎が火に焼けた煙であり、「月の中に兎がいる」といわれるのはこの兎の形です。
この「三獣行菩薩道兎焼身語」に関しては上記の私の適当な訳を読むより、下記の記事の方が仏教寓話の真髄が伝わります。
この時のウサギの姿が中国に古くからある「兎は月で不老不死の薬を作っていて、月の影は棒状の薬を捏ねるもので臼をつくウサギの姿」という伝説と混じり合って「老人や自分が飢えないように月で餅をついているウサギ」になったと言われています。
さらに「竹取物語り」の月に帰るかぐや姫の話が混ざって、卯の日に餅つきをすると月に連れて行かれる「神隠しに遭う」と云う俗説になりました。俗説というより都市伝説に近いかもしれません。
そのため、卯の日に餅つきを避ける方もいます。
この卯の日に餅をつくと「攫われる」「神隠しにあう」というのは、年末の支払いがどうしても払うことができず、夜逃げしていなくなった人を指しているのかもしれませんね…。
丁稚奉公や身売りに出される子に最後に餅を食わせた、という口話はよく耳にします。貧しい中、なんとかかき集めた餅米をついて子供に食べさせる…その子は売られて次の年にはもういなくなる…これを「攫われた」「神隠しにあった」としたのかもしれません。そう考えるとなかなか悲しい俗信です。
仏滅は餅つきがダメな日、餅をついてはいけない日
仏滅に慶事は行わない…餅つきはハレの行事なので仏滅に行うのは避ける傾向にあります。
ただし絶対ではありません。餅つきは一生に残る結婚式とは違いますので。どうしても仏滅に餅をつかなくてはならず、なおかつ仏滅が気になる場合は午後から餅をつき始めると良いでしょう。
赤口は餅つきがダメな日、餅をついてはいけない日
実は赤口は仏滅よりも餅つきに向かない日といえます。赤口は「火の元や刃物に注意すべき日」と言われており、赤が血や炎を連想させ、凶や死のイメージが付きまとうため、お祝いごとでは「仏滅」より避ける人も多いのです。 赤口は午の刻(午前11時ごろから午後1時頃まで)のみ吉で、それ以外は1日大凶となります。
特に餅つきはハレの場であるだけではなく、火も使いますので嫌がる人も多いです。
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