新しい年を迎えて、お正月を過ごすにあたってやってはいけないことってなんでしょうか?
爪を切ってはいけないとか、元旦はお風呂に入ってはいけないとか色々ありますよね〜。
正月、元旦、三が日とは何か
まずは正月、元旦、三が日などについてです。
元旦とは
元旦はそのまま1月1日のこと、その年の始まりの日です。
三が日とは
正月の1月1日(元日)・1月2日・1月3日の3日間のこと、官公庁や金融機関を始めとする多くの企業ががお休みとなります。
正月と松の内
正月(しょうがつ)は、各暦の年始め(新年を迎える月)のことです。
かつては1月を全て正月としていましたが、現在では松の内と呼ばれる期間を指します。
「松の内」とは、年神様がいる期間のこと。
住む地域やご家庭によって変わりますが、一般的に1月7日までとなります。その日まではお正月飾りである松飾り(門松)を飾っておきます。そして1月7日に七草粥をいただいて、お正月も終わりとなります。
地域やご家庭によっては1月11日の鏡開きまでが松の内であったり、1月15日のどんど焼きまでが松の内だったりします。
元旦と三が日にやってはいけないこと、お金を使ってはいけない
それでは元旦にやってはいけないことのご紹介です。
元旦と三が日にやってはいけないこと、掃除をしてはいけない
元旦は歳神様をお迎えする日です。なので大晦日の前日、12月30日までに大掃除をすることで、おもてなしの準備をします。そして大晦日は掃き納め、軽く掃除をして年神様を迎えるわけです。
そして歳神様がやってくるのは元旦と三が日に掃除をしてしまうとせっかく来ていただいた歳神様を吐き出してしまう…ということで元旦に掃除をしてはいけません。ただし、三日も掃除をせずにはいられませんので、するなら三が日は午後から掃除をしましょう。また、特に箒を使って掃く、という行為が「運を掃き出す」と関連づけられますので、箒は使わず掃除しましょう。
掃除機で運を集めると考えるのもいいかもですね!
大晦日にやってはいけないことについてはこちらを読んでくださいね!
元旦と三が日にやってはいけないこと、洗濯をしてはいけない
この「元旦と三が日に洗濯してはいけない」というのは
- 服と福の語呂合わせで「福(服)を洗い流すから」
- 歳神様がもたらした福が水で流れてしまうから
という理由です。
せっかくもらった今年の福を元旦で流すわけにはいかないですよね〜!しかし三日も洗濯をせずにいられません。
洗濯機を回すなら午後からにして、外に洗濯物を干すのはやめて部屋干しにしましょう。ちなみに布団も干せないそうですよ!
元旦と三が日にやってはいけないこと、水仕事をしてはいけない
これも元旦と三が日に洗濯してはいけない、と同じ理由で、せっかく歳神様からいただいた福を水仕事で洗い流してしまうからです。
また「台所の神様に元旦くらい休んでいただきましょう」という意味もあるそうですよ〜。
水を使うと運が一緒に流れてしまう…そう言われてもなかなか難しいですよね。
調理、食器洗い、洗濯などなど水を使うことは1日に何回もあります。洗濯はともかく、自宅で食べた食器を一日放り出してしまうのはかなり難しい!それでも、運を洗い流すと言われたら、最小限にはしてきたいものですね!
なので元旦や正月の三が日に水仕事をするなら午前中は避けて午後から行いましょう。洗濯したいなら午後から部屋干しオンリーで行いましょう!せめて午前中は運を流さないでおいてね!
元旦と三が日にやってはいけないこと、風呂に入ってはいけない
これも元旦と三が日に洗濯してはいけない、と同じ理由で、せっかく歳神様からいただいた福を水やお湯で洗い流してしまうからです。
しかし、現代社会で三日も風呂に入らずにいられるわけがない!この場合は陽が沈んでから入るのはいいとか…。もしくは既に湧いている温泉に入って逆に土地の神様の運気をさらにつけてやる!くらいの気持ちがいるかもしれません。
元旦と三が日にやってはいけないこと、牛肉や豚肉などの四つ足の動物を食べてはいけない
牛肉や豚肉などの四つ足の動物を元旦と三が日に食べてはいけない…これは天武天皇が僧侶に肉食禁止令を出したことに由来するものだそうです。
675年、天武天皇が最初の食肉禁止令を発布しました。日本に仏教が伝来し仏教の教義による殺生戒めが始まったのです。この食肉禁止令では牛・馬・犬・鶏の家畜と、猿の肉が禁止されました。しかし、なぜか当時最も食された鹿や猪は禁止されませんでした。その後、何度も食肉禁止令が出され、奈良時代以降はキジや鴨以外の肉はほとんど食べられなくなってしまったのです。
江戸時代でも末期になるまでは肉といえば鴨の肉くらいしか食べず、なかなか口に入らないご馳走でした。一応江戸時代も表向きは肉食禁止となっていましたが、隠れて牛肉などを薬と称して食べていたようです。
しかし文化文政年間から幕末に向けてはかなり肉食が広がり豚肉なども食べていました。明治になってやっと肉食が解禁となりましたが、やはり四つ足の動物を食べるのは穢れ、ということで神様のいらっしゃる正月には避けたいことなのでしょう。
元旦と三が日にやってはいけないこと、火を使ってはいけない、煮炊きをして灰汁を出してはいけない
お正月には歳神様と一緒にかまどの神様もいらっしゃいます。このかまどの神様は地方によって色々な神様がいらっしゃるようです。関西だと荒神様だったり、近畿や中国なら土公神様だったり…。
このかまどの神様を怒らせないように、元旦と三が日は火を使うことを避けるのです。
また煮物料理は灰汁(あく)が出てます。この灰汁が「悪」を連想させるので、元旦に煮物料理は避けましょう。
ですが、火を全く使わないのはかなりキツイ!元旦は冷たくても美味しく食べられるものか、温めるだけのもので凌ぐしかないかもですね〜。
元旦と三が日にやってはいけないこと、刃物を使ってはいけない
元旦と三が日に刃物を使ってはいけない、というのはかなり有名ですね!
刃物を使うと「縁を切る」ことになるというのが理由です。また、元旦に刃物を使わないことでケガなく一生暮らせるようにというジンクスがあるそうですよ!
これもかなり難しいですよね〜、刃物は包丁だけではなくカッター、ハサミ、爪切りなども含まれますので、もし爪をきりたいなら大晦日までに!
元旦にやってはいけないこと、お金を使ってはいけない
「元旦にお金を使ってはいけない」も有名な元旦にやってはいけないことですね!
「一年の計は元旦にあり」というのは「何事もまず初めに計画を立てることが大事である」という意味の諺なのですが、そのまま読めば「元旦にやったことがその一年に反映される」ということになります。
そのため、元旦にお金を使ったらその年はお金を使いまくって貧乏になる、と考えられたようです。
この「一年の計は元旦にあり」は中国の書籍「月令広義」(げつれいこうぎ)が由来になっているとする説と、日本の戦国武将・毛利元就の言葉だとする説の蓋通りがあります。
個人的には毛利元就が毛利隆元へあてた1558年の手紙の
「一年の計は春にあり
一月の計は朔(ついたち)にあり
一日の計は鶏鳴(けいめい)にあり」
からきたという説が好きですが、確定ではないのが残念です。
この「元旦にお金を使ってはいけない」、神様へのお賽銭だけは使っていいと言われていますので、お賽銭は神様のために弾んでおきましょう。
元旦と三が日にやってはいけないこと、ケンカをしてはいけない
お正月にケンカをしてしまうと、その年は人との争いが絶えない年になってしまいます。
三が日は腹が立ってもグッと堪えて、静かに過ごしましょう。
正月三が日の過ごし方
さて、元旦や三が日にやってはいけないことをご紹介してきましたが、今度は正月三が日の過ごし方のご紹介です。
正月飾りを12月30日までに飾る、大掃除をする
正月は歳神様を迎えて新しい年の福をいただくための行事です。そのためには歳神様をお迎えする準備を12月30日までにしておくことが望ましいでしょう。
しめ縄や鏡餅を買うのが難しいことも多いですが、大掃除で不要なものを捨てて普段掃除しないところも綺麗にする、これだけでも歳神様を敬いもてなす気持ちを伝えることができます。
お正月飾りがなくても、新しい一年を迎えるために感謝を伝えてくださいね。
初日の出を見る
初日の出は一般的には元旦の朝の日の出を言います。
新しい年の初めての太陽にはスピリチュアルなパワーがいっぱい詰まっています。初日の出を見に素敵なロケーションに行くのも最高に運気を上げますが、このご時世ですので、ご自宅で少し早起きをして朝の光をたくさん浴びましょう!
新年の運気がガンガン上がりますよ〜!
元旦の朝には下着を新調する
元旦の朝に新しい下着をつける…これはかなり有名な運気の上げ方ですね!
説明するまでもない感じです。元旦は新品の下着で過ごして運気をあげましょう!
美味しいものを歳神様と一緒に食べる
お節にお雑煮、お餅とお正月料理は美味しいものがたくさんありますね。
美味しいものはお正月に作るのは歳神様をお迎えしておもてなしをするため、このお正月のお料理を歳神様に供えた後は、それをいただいて歳神様の幸福を分けていただきましょう。
初詣をする
初詣をして、旧年の感謝を伝え今年一年の除災招福を神社で祈る…大切な行事ですね!
初詣は元旦や三が日に行うものというのが一般的ではありますが、このご時世ですので一月中に行ければいいと考えて、混雑を避けて参拝しましょう。
若水で福茶を入れる
若水とは元日の朝に初めて汲む水のことを言います。最近では井戸は使わなくなりましたから、あまり聞きなれない言葉かもしれませんね。
昔は井戸水を汲んで使っていたので、元日の朝に初めて汲む水は非常に神聖なものでした。
その水は人は使わず、神様に供えていたのです。
神様に供えた水をおろして、その水を使って特別なお茶を立てて飲む、これを福茶と呼びます。
元々は若水の中に黒豆・結び昆布・梅干し・山椒などの縁起物を入れた飲み物でした。
平安時代には既にあった習慣のようです。
神棚の少ない現代で若水を使った福茶はかなり難しいのですが、元旦の朝に最初に出した水道のお水でお茶を入れ、その中にお正月の黒豆などが残っていれば、数粒、他には梅干し、塩昆布などを少量入れて飲みましょう。
新年の抱負を書く
書き初めをできればいいのですが、筆も墨もないよ〜というなら筆ペンやそれ以外のペンで、その年に頑張りたいことを書いてみましょう。
普通の紙に書いても気持ちが高まりますし、何より「自分の願いを文字にする」という行為そのものが運気をあげます!
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