恋愛のおまじないは金曜日、金運のおまじないは木曜日、縁切りなら土曜日……。
西洋のおまじないや魔術では、願いに合わせて曜日を選ぶことがあります。
でも、実は曜日だけではありません。
一日の中にも、太陽・月・火星・水星・木星・金星・土星が順番に支配する時間があります。
これがプラネタリーアワー(Planetary Hours・惑星時間)です。
たとえば恋愛なら金星の時間、連絡が来てほしいなら水星の時間、復縁なら金星だけではなく月の時間も面白いところ。金運なら木星、仕事で認められたいなら太陽というように、願いに合った惑星の時間を選んでおまじないを行います。
しかもプラネタリーアワーの「1時間」は、時計の60分とは限りません。
日の出と日没の時刻から毎日計算するため、季節や住んでいる場所によって時間が変わります。
少し難しそうに見えますが、仕組みがわかれば意外と簡単です。
ここでは、プラネタリーアワーとは何か、計算方法、七惑星の順番、そして恋愛・復縁・連絡・金運・仕事・縁切りなど、願い別にどの惑星時間を選べばよいのかをご紹介します。
- プラネタリーアワーとは惑星が支配する時間
- プラネタリーアワーの歴史はかなり古い
- 惑星は「土星・木星・火星・太陽・金星・水星・月」の順番で巡る
- なぜ曜日は「土・日・月・火・水・木・金」の順番になるの?
- プラネタリーアワーの1時間は60分ではない
- アグリッパもプラネタリーアワーについて書いている
- プラネタリーアワーは日の出から始まる
- 恋愛のおまじないは金星の時間
- 復縁のおまじないは金星だけではなく月の時間にも注目
- 連絡が来るおまじないは水星と月の時間
- 金運のおまじないは木星の時間
- 仕事運・成功・人気のおまじないは太陽の時間
- 勉強・試験・面接・交渉は水星の時間
- 縁切り・悪縁を終わらせるおまじないは土星や火星
- 願い別プラネタリーアワー早見表
- 曜日と惑星時間を重ねる
- その曜日の支配星は1日に4回来る
- 曜日が合わない日でも惑星時間は使える
- プラネタリーアワーは住んでいる場所によって違う
- プラネタリーアワーをおまじないに取り入れる方法
- 恋愛ならいつでも金星、ではないのがプラネタリーアワーの面白さ
- プラネタリーアワーの主な参考文献
プラネタリーアワーとは惑星が支配する時間
プラネタリーアワーとは、古典占星術や西洋魔術で使われてきた七惑星がそれぞれ支配する時間のことです。
ここでいう七惑星とは、現代天文学でいう「惑星」だけではありません。
- 太陽 ☉
- 月 ☽
- 火星 ♂
- 水星 ☿
- 木星 ♃
- 金星 ♀
- 土星 ♄
この7つです。
天王星・海王星・冥王星が発見されるよりはるか以前から使われていた体系なので、肉眼で見ることのできた太陽・月と五惑星で構成されています。
曜日にも支配星があります。
| 曜日 | 支配する惑星 | 主な意味 |
|---|---|---|
| 日曜日 | 太陽 | 成功・人気・名誉・勝利 |
| 月曜日 | 月 | 感情・家庭・夢・変化 |
| 火曜日 | 火星 | 行動・勇気・勝負・断ち切る力 |
| 水曜日 | 水星 | 連絡・言葉・知性・商売 |
| 木曜日 | 木星 | 幸運・金運・発展・成功 |
| 金曜日 | 金星 | 恋愛・愛情・魅力・喜び |
| 土曜日 | 土星 | 制限・境界・終結・長期的なこと |
そして一日の中にも、この七惑星が順番に巡ってきます。
「今日は金曜日だから一日中ずっと金星」というわけではなく、金曜日の日の出から最初の時間だけが金星、その次は水星、その次は月……というように変わっていくのです。
プラネタリーアワーの歴史はかなり古い
プラネタリーアワーは、最近のスピリチュアル界で作られたものではありません。
惑星が時間を順番に支配し、その第1時間を支配する惑星が曜日の支配星になるという説明は、古代ローマ時代の文献にも確認できます。
2世紀の占星術師ウェッティウス・ウァレンスは『アンソロジー』で惑星時間を使って曜日の順番を説明し、その後3世紀初頭のカッシウス・ディオも『ローマ史』第37巻で同様の仕組みを記しています。
近年の古代ローマの七曜研究では、惑星時間を示すと考えられるイタリアの碑文が紀元100年頃、あるいはそれ以前にまで遡る可能性も論じられています。つまり、少なくともローマ帝政期には「曜日と惑星時間」という考え方がかなり深く結びついていたことがわかります。
「カルデア順序」だからバビロニア発祥とは限らない
プラネタリーアワーについて調べると、「古代バビロニアのカルデア人が作った」と説明されていることがあります。
たしかに、七惑星が巡る順番は現在カルデア順序(Chaldean order)と呼ばれています。
しかし、名前だけを根拠に「カルデア人がプラネタリーアワーを発明した」と断定するのは避けた方がよいでしょう。
現在確認できる資料では、ヘレニズム・ローマ世界の中で惑星時間と七曜が使われていたことはわかっていますが、そのさらに古い起源については複数の説があります。
惑星は「土星・木星・火星・太陽・金星・水星・月」の順番で巡る
プラネタリーアワーを理解するうえで、まず覚えたいのが七惑星の順番です。
土星 → 木星 → 火星 → 太陽 → 金星 → 水星 → 月
月まで来たら、再び土星に戻ります。
この順番を繰り返します。
これは古い天動説的な宇宙観で、地球から遠く、天球上でゆっくり動いて見える天体から、地球に近く速く動いて見える天体へ並べたものです。
『ソロモンの鍵』にも、土星、木星、火星、太陽、金星、水星、月という順番が示され、それぞれが時間を順番に支配すると説明されています。
なぜ曜日は「土・日・月・火・水・木・金」の順番になるの?
ここがプラネタリーアワーのとても面白いところです。
惑星の順番は、
土星 → 木星 → 火星 → 太陽 → 金星 → 水星 → 月
なのに、曜日は、
土曜日 → 日曜日 → 月曜日 → 火曜日 → 水曜日 → 木曜日 → 金曜日
となります。
これは、1日が24時間なのに対して惑星は7つだからです。
土曜日の最初の時間を土星から始めてみましょう。
| 時間 | 支配星 |
|---|---|
| 第1時間 | 土星 |
| 第2時間 | 木星 |
| 第3時間 | 火星 |
| 第4時間 | 太陽 |
| 第5時間 | 金星 |
| 第6時間 | 水星 |
| 第7時間 | 月 |
| 第8時間 | 土星 |
このまま24時間続けると、24番目は火星になります。
そして次の25番目、つまり翌日の第1時間が太陽になります。
だから土星の日の次は太陽の日、つまり土曜日の次が日曜日。
さらに24時間進めると、その翌日の第1時間は月になります。
これを繰り返すことで、現在の曜日と同じ、
土星 → 太陽 → 月 → 火星 → 水星 → 木星 → 金星
という順番が現れます。
カッシウス・ディオも、この「惑星を時間ごとに順番に割り当てると、翌日の最初の時間を別の惑星が支配する」という方法で七曜の順番を説明しています。
プラネタリーアワーの1時間は60分ではない
ここはとても大切です。
プラネタリーアワーの「1時間」は、現在の時計の1時間=60分とは限りません。
一般的な伝統的計算法では、
日の出から日没までを12等分
そして、
日没から翌朝の日の出までを12等分
します。
そのため「昼の惑星時間」と「夜の惑星時間」では長さが違います。
プラネタリーアワーの計算方法
計算式は次のようになります。
昼の1惑星時間=日の出から日没までの長さ÷12
夜の1惑星時間=日没から翌日の日の出までの長さ÷12
たとえば日の出が5時、日没が19時だったとします。
昼の長さは14時間です。
14時間÷12=70分。
この日の昼のプラネタリーアワーは、一つ約70分になります。
- 昼第1時間 5:00~6:10
- 昼第2時間 6:10~7:20
- 昼第3時間 7:20~8:30
という具合です。
一方、日没19時から翌朝5時までは10時間。
10時間÷12=50分なので、夜の惑星時間は一つ約50分になります。
つまり同じ日の中でも、昼は70分、夜は50分ということがあるのです。
中世では「不等時」「惑星時間」と呼ばれていた
このように季節によって長さが変わる時間は、古くは不等時(unequal hours)と呼ばれていました。
14世紀のジェフリー・チョーサーによる『アストロラーベ論』にも、「不等時は惑星時間と呼ばれる」と明記され、昼と夜で長さが変わることが説明されています。
オックスフォード科学史博物館が公開している実物のアストロラーベ資料にも、昼間を12分割した「Unequal hours」の目盛りが確認できます。
アグリッパもプラネタリーアワーについて書いている
西洋魔術で有名なハインリヒ・コルネリウス・アグリッパの『隠秘哲学三書』にも、プラネタリーアワーが登場します。
第2書第34章の題名そのものが、
「惑星時間の基礎について」
という内容です。
アグリッパは、天体に適した機会を選んで魔術を行うなら、星の位置だけではなく、惑星に割り当てられた「日」と「時間」も見る必要があると説明しています。
そして、多くの占星術師が日の出から日没までを12等分し、日没から次の日の出までを12等分して、それぞれの時間を惑星に割り当てていることを記しています。
なおアグリッパは、さらに複雑な別の惑星時間の測り方も紹介しています。
つまり歴史的には計算法に細かな違いもありましたが、現在もっとも一般的に「プラネタリーアワー」として使われているのは、日の出~日没、日没~日の出をそれぞれ12等分する方法です。
プラネタリーアワーは日の出から始まる
もう一つ注意したいのが、0時に曜日が切り替わるわけではないことです。
惑星時間の体系では、その日の支配星が最初の時間を受け持つのは日の出です。
『ソロモンの鍵』にも、それぞれの曜日を支配する惑星の時間は日の出から始まり、次の惑星へ順番に移っていくと記されています。
そのため、現代のカレンダーでは金曜日の午前2時でも、惑星時間を考える場合は「金曜日の日の出から始まる金星の日」と単純には扱いません。
夜中におまじないをする場合は、前の日の日没から続いている夜の惑星時間を計算します。
恋愛のおまじないは金星の時間
恋愛のおまじないでまず覚えておきたいのが、金星のプラネタリーアワーです。
金星は古くから、
- 愛
- 恋
- 魅力
- 喜び
- 親愛
- 人との調和
と結びついてきました。
『ソロモンの鍵』でも、金星の日と時間は友情、親切、愛、楽しいことに適するとされています。さらに太陽・木星・金星の時間は、愛や好意に関する作業にも適すると記されています。
そのため、
- 好きな人に振り向いてほしい
- 恋人がほしい
- もっと愛されたい
- 魅力を高めたい
- 二人の関係を仲良くしたい
といった願いなら金星時間が使いやすいでしょう。
特に金曜日の金星時間は、曜日の支配星と時間の支配星が重なります。
復縁のおまじないは金星だけではなく月の時間にも注目
復縁というと金星を思い浮かべますが、古典資料を見ると月も非常に面白い存在です。
『ソロモンの鍵』では月の日と時間について、
- 使者
- メッセージ
- 和解
- 愛
などに適すると記されています。
つまり復縁でも、願いの内容によって惑星を使い分けることができます。
| 復縁の願い | 選びたい惑星時間 |
|---|---|
| もう一度愛されたい | 金星 |
| 仲直りしたい | 月 |
| 昔の関係を取り戻したい | 月・金星 |
| 相手から連絡がほしい | 水星・月 |
| 関係を明るく立て直したい | 太陽・金星 |
「復縁=とにかく金星」ではなく、何を取り戻したいのかで惑星を変えると、プラネタリーアワーはぐっと使いやすくなります。
連絡が来るおまじないは水星と月の時間
LINE、メール、電話、SNSなど、「好きな人から連絡が来てほしい」という願いなら水星が重要です。
水星は、
- 言葉
- 文章
- 知性
- 情報
- 交渉
- 商売
を司る惑星です。
『ソロモンの鍵』でも、水星の日と時間は雄弁、知性、仕事の機敏さ、学問、文章、商取引などに適するとされています。
一方で月の時間にも「messages」、つまりメッセージに関する記述があります。
そのため、
連絡そのものを動かしたいなら水星
相手との感情的なつながりを戻しながら連絡がほしいなら月
という使い分けもできます。
金運のおまじないは木星の時間
お金、豊かさ、発展、幸運を願うなら、まず木星です。
『ソロモンの鍵』では、木星の日と時間について、名誉を得ること、富を得ること、友情、望むものへ到達することなどに適するとされています。
そのため、
- 金運を上げたい
- 収入を増やしたい
- 仕事を発展させたい
- 幸運をつかみたい
- 社会的に成功したい
という願いには木星時間を選びます。
特に木曜日の木星時間は、木星の日と木星の時間が重なるタイミングです。
商売・売上なら水星も使える
同じ「お金」でも、商売や販売、交渉によってお金を得たい場合は水星も候補になります。
古典では水星とcommerce、merchandise=商取引・商品との結びつきが強いからです。
ですから、
- 純粋な金運・豊かさ → 木星
- 商売繁盛・販売・契約 → 水星
- 人気商売・人から好かれて売れる → 金星
- 社会的成功や評価から収入につなげる → 太陽
と考えると使いやすいでしょう。
仕事運・成功・人気のおまじないは太陽の時間
成功したい、認められたい、人気者になりたい、自分の存在を輝かせたいという願いなら太陽です。
『ソロモンの鍵』では太陽の日と時間を、財、希望、利益、幸運、権力者からの好意、敵対感情を和らげ友情を作ることなどに適した時間としています。
太陽時間は、
- 仕事で認められたい
- 試験や面接で実力を出したい
- 人気を得たい
- 自信を持ちたい
- 勝利したい
- 社会的な立場を高めたい
という願いと相性の良い時間です。
日曜日の太陽時間なら、曜日と時間の両方が太陽になります。
勉強・試験・面接・交渉は水星の時間
水星は連絡だけではありません。
知性・文章・言葉・学問を司るため、
- 勉強
- 試験
- 資格取得
- 文章を書く
- 面接
- プレゼン
- 交渉
などにも使いやすい惑星時間です。
「試験に合格したい」という願いなら、水星で勉強や頭の働きを助け、太陽で成功、木星で発展と幸運を願うというように、目的によって複数の惑星を使い分けてもよいでしょう。
縁切り・悪縁を終わらせるおまじないは土星や火星
すべての惑星が「何かを引き寄せる」ためのものではありません。
終わらせる、止める、境界を作るという願いでは土星が重要になります。
土星は古典占星術・魔術の中で、重さ、制限、遅延、長い時間、閉じ込めることなどと関係する惑星です。
火星はそれとは少し違い、戦い、勇気、対立、切断するような強い力を表します。
そのため現代のおまじないとして整理するなら、
- 悪縁を遠ざけたい
- 関係を終わらせたい
- 境界線を作りたい
- 悪い習慣を止めたい
なら土星。
「今すぐ行動を起こしたい」「迷いを断ち切りたい」という強い決断には火星という使い分けができます。
古いグリモワールでは土星や火星に、争いや破壊などかなり激しい魔術も割り当てられていました。現代のおまじないに取り入れるなら、他者を傷つける方向ではなく、自分を守る、悪縁との境界を作る、不要なものを終わらせるという方向に置き換えると使いやすいでしょう。
願い別プラネタリーアワー早見表
| 願い | おすすめの惑星 |
|---|---|
| 恋愛成就 | 金星 |
| 片思い | 金星 |
| モテたい・魅力を高めたい | 金星・太陽 |
| 復縁 | 金星・月 |
| 仲直り | 月・金星 |
| 連絡が来る | 水星・月 |
| LINE・メールが来る | 水星 |
| 結婚・関係を安定させる | 金星・木星 |
| 金運 | 木星 |
| 商売繁盛 | 水星・木星 |
| 人気運 | 太陽・金星 |
| 仕事で成功する | 太陽・木星 |
| 出世・名誉 | 太陽・木星 |
| 勉強・試験 | 水星 |
| 面接・交渉 | 水星・太陽 |
| 勇気がほしい | 火星 |
| 勝負に勝ちたい | 火星・太陽 |
| 悪縁を断つ | 土星・火星 |
| 悪い習慣を終わらせる | 土星 |
| 夢・直感 | 月 |
| 家庭の願い | 月 |
曜日と惑星時間を重ねる
プラネタリーアワーをおまじないに使うなら、もっともわかりやすい方法は曜日と惑星時間をそろえることです。
たとえば、
- 恋愛 → 金曜日+金星時間
- 復縁・仲直り → 月曜日+月時間
- 連絡 → 水曜日+水星時間
- 金運 → 木曜日+木星時間
- 成功・人気 → 日曜日+太陽時間
- 勇気・勝負 → 火曜日+火星時間
- 終結・境界 → 土曜日+土星時間
となります。
『ソロモンの鍵』でも、魔術的な作業はその内容に対応する惑星の時間だけではなく、その惑星の日にも行う方がよいとされています。
その曜日の支配星は1日に4回来る
覚えておくと便利なのがこれです。
七惑星は7時間ごとに一周するため、その曜日を支配する惑星は一日の中で4回現れます。
金曜日なら金星、木曜日なら木星、日曜日なら太陽が、
- 昼の第1時間
- 昼の第8時間
- 夜の第3時間
- 夜の第10時間
を支配します。
ですから金曜日に恋のおまじないをしたいなら、日の出直後しかチャンスがないわけではありません。
その日の第8時間、夜の第3時間、夜の第10時間にも金星時間があります。
曜日が合わない日でも惑星時間は使える
「金曜日まで待てない」「どうしても今日おまじないをしたい」ということもありますよね。
そんな時は、曜日が違っていても願いに合った惑星時間を探すことができます。
たとえば火曜日に恋愛のおまじないをしたい場合。
火曜日の日の出後は、
火星 → 太陽 → 金星
と進むので、昼の第3惑星時間は金星です。
「恋のおまじないは絶対に金曜日でなければならない」というわけではなく、金星が支配する時間を探して行うという方法もあるのです。
ただし、惑星の曜日と惑星時間の両方をそろえたい場合は、金曜日の金星時間を選びます。
プラネタリーアワーは住んでいる場所によって違う
プラネタリーアワーを計算するときは、必ず自分がいる場所の日の出・日没を使います。
北海道と沖縄では日の出時刻が違いますし、同じ場所でも夏至の頃と冬至の頃では昼の長さが大きく変わります。
そのため、
「金星時間は毎週金曜日の7時から8時」
のように固定することはできません。
日付+場所+日の出+日没から、その日のプラネタリーアワーを求めます。
プラネタリーアワーをおまじないに取り入れる方法
難しく考える必要はありません。
- まず願いを決める
- 願いに合う惑星を決める
- できれば対応する曜日を選ぶ
- その日の惑星時間を調べる
- その時間内におまじないを始める
たとえば「好きな人からLINEが来てほしい」なら、単純な恋愛なので金星、と考えることもできます。
でも「連絡」という部分を強く見るなら水星。
「喧嘩して疎遠になった相手と仲直りして連絡を取りたい」なら月。
このように、願いの中で一番動かしたい部分は何かを考えて惑星を選ぶのがポイントです。
恋愛ならいつでも金星、ではないのがプラネタリーアワーの面白さ
プラネタリーアワーを知ると、おまじないの「良い時間」の考え方がかなり変わります。
恋愛だから全部金星、仕事だから全部木星、というほど単純ではありません。
同じ恋愛でも、
- 愛されたい → 金星
- 連絡がほしい → 水星
- 仲直りしたい → 月
- 人気を高めたい → 太陽
- 悪縁を終わらせたい → 土星
と変わります。
同じ金運でも、
- 豊かさを増やしたい → 木星
- 商売を動かしたい → 水星
- 人気を上げて売上につなげたい → 金星・太陽
と見ることができます。
古い西洋魔術では、「何をするか」と同じくらいいつ行うかが大切にされてきました。
曜日のおまじないをするときに、もう一歩深く時間まで選びたい時は、ぜひプラネタリーアワーも取り入れてみてくださいね。
プラネタリーアワーの主な参考文献
- ウェッティウス・ウァレンス『アンソロジー』第1巻
- カッシウス・ディオ『ローマ史』第37巻18~19章
- ジェフリー・チョーサー『アストロラーベ論』
- ハインリヒ・コルネリウス・アグリッパ『隠秘哲学三書』第2書第34章
- 『ソロモンの鍵』第1書第2章「曜日、時間、惑星の徳について」
特にアグリッパ『隠秘哲学三書』第2書第34章では、惑星の日と時間を選ぶ考え方と、日の出から日没、日没から日の出を分割する惑星時間について確認できます。University of Michigan LibraryのEarly English Books Onlineで1651年英訳版が公開されています。
また『ソロモンの鍵』第1書第2章では、七惑星の順番だけではなく、木星は富や名誉、金星は愛、水星は文章や商取引、月はメッセージや和解など、各惑星の日・時間に適した魔術の内容が具体的に記されています。


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