叶えたい願いがある、人から好かれたい、頑張っていることを認めてもらいたい……そんな時に行いたい、日曜日のおまじないをご紹介します。
日曜日は太陽の日! 西洋の曜日魔術では、成功や人気、人からの好意を願う日に結びついています。一方、昔の暮らしにも、日曜日に新しい服をおろしたり、朝に見かけた猫で幸運や来客を占ったりする言い伝えがありました。
まずは日曜日に向く願いを一覧で見て、そのあとに太陽の魔術の短いお話、民間のおまじない、そしてこのサイトで紹介してきた実際の方法へ進みましょう。日曜日に何か始めたい人には、新しい服をおろす縁起かつぎや、紙に願いを書くおまじないが取り入れやすいですよ。
日曜日の魔術は「太陽」どんな願いに向いている?
曜日と七つの天体を結びつける西洋の伝統では、日曜日に対応するのは太陽です。太陽や月も、この体系では「七惑星」に含めて呼ばれます。
日曜日の太陽魔術は、自分の力を発揮すること、願いを成功へつなげること、人から好ましく見てもらうことを考えると分かりやすいです。古い魔術書に出てくる願いを、今の暮らしに重ねると次のようになります。
| 太陽に結びつく願い | 意味 |
|---|---|
| 成功・名声・栄光 | 挑戦を成功させたい、才能や成果を認められたい |
| 富・利益・幸運 | 仕事を実らせたい、よい機会をつかみたい |
| 地位の高い人からの好意 | 上司や先生に評価されたい、引き立ててもらいたい |
| 人から愛されること | 人気を得たい、自分の魅力を知ってもらいたい |
| 敵意を解く・友人を作る | わだかまりを解きたい、自然に話せる人を増やしたい |
「名声」「王侯の好意」と聞くと大げさですが、学校や職場で認めてもらいたい気持ちは、今もありますよね。表の右側は、古典の願いを現代の場面に置き換えたものです。
また、恋愛だから金曜日、仲直りだから月曜日と、一つに決めなければいけないわけではありません。『ソロモンの鍵』の惑星の日と時間の章でも、友情や好意は複数の天体にまたがっています。
日曜日の色・金属・時間の目安
- 対応する天体:太陽。
- 色の一例:金色、黄色。『ソロモンの鍵』では、太陽の護符を描く色として挙げられています。
- 対応する金属:金。同書の金属製護符の対応です。
- 太陽の時間:日曜日の日の出から始まる最初のプラネタリーアワー。その後も順番が巡ると、太陽の時間がやってきます。
色と金属は、『ソロモンの鍵』の護符についての章にある対応の一例です。黄色い物や金の指輪を用意すれば、どのおまじないにも使えるという意味ではありません。
プラネタリーアワーは、一般的には昼を日の出から日の入りまで、夜を日の入りから翌日の日の出まで、それぞれ12等分して求めます。「日曜日の朝6時」など、毎週同じ時計の時刻ではないので、日の出の時刻や地域によって変わります。割り当ては惑星時間の表でも見ることができます。
いちばん大切なのは、行いたいおまじないに曜日・時間・材料の指定があれば、そちらを優先すること。日曜日の対応表を見て、元の材料や手順を変えなくて大丈夫です。
古代の星の知恵と、アグリッパの太陽魔術
日曜日と太陽のつながりは、最近作られたものではありません。古代ローマの歴史家カッシウス・ディオも、七つの天体と曜日の結びつきを書き残しています。詳しい説明は『ローマ史』37巻18章と19章にあります。
そこから時代が下り、ルネサンス期のアグリッパは、星と植物、宝石、護符のつながりを『隠秘哲学』にまとめました。アグリッパ自身は古代の人ではなく、16世紀に活動した著述家です。
難しい作り方を覚える前に、その本にどんなお守りが登場するのか、少しのぞいてみましょう。
七つの指輪を曜日で着替える
アグリッパは、アポロニオスが七惑星に結びついた七つの指輪を与えられ、曜日に合わせて身につけたという話を紹介しています。日曜日なら、太陽に対応する指輪というわけです。
同じ章に載る指輪作りも不思議です。星に合う金属と宝石を選ぶだけでなく、宝石を留める時、その下に植物や根を隠すのです。外からは見えない小さな植物にも、星とのつながりを託していたのですね。
服に合わせるのではなく、その日の星に合わせて指輪を選ぶ。そんな話を知ると、いつものアクセサリーも少し違って見えてきます。ただし、これは「太陽モチーフの指輪をつけるだけ」という現代の簡単なおまじないとは別の話です。指輪の逸話は、『隠秘哲学』第1巻第47章に出てきます。
太陽の護符に託した、ちょっと大きな願い
『ソロモンの鍵』の太陽の第3ペンタクルには、名声や栄光、王国を得るといった、かなり大きな願いが登場します。ペンタクルは、聖なる名前や図形を記した護符のこと。実際の太陽の護符の図には、文字と線が組み合わされています。
別系統の『ソロモンの真正なる鍵』には、王侯からの好意や高い役職を求める太陽の護符もあります。昔の人も、自分を認めて引き上げてくれる人を求めていたのですね。
こうした『ソロモンの鍵』は、ソロモン王の名を借りて伝えられた、中世以降の写本が残る魔術書です。古代の王が実際に書いた本、という意味ではありません。
皆から愛される太陽は、笑う王冠の女性
アグリッパが紹介する太陽の像には、王冠をかぶり、笑い、踊るような女性もいます。四頭の馬が引く戦車に立ち、頭上には炎、右手には鏡か盾。幸運や富、皆から愛されることを願う像です。
厳めしい王様だけではなく、こんな華やかな姿も太陽の魔術なのですね。笑顔で堂々と自分の場所に立つ姿を思い浮かべると、人気や自信という願いとも重なります。こちらは『隠秘哲学』第2巻第41章に載っています。
日曜日は幸運のジンクス!
星の位置を調べたり、護符を作ったりしなくても、日曜日を特別な日として楽しむ言い伝えはあります。
たとえば、1862年のザクセン上部エルツ山地の風習を集めた本には、特に日曜日と火曜日を吉日とする記録があります。吉凶の考え方は地域や人によって違いますが、日曜日をよい日とみるのは、惑星魔術だけの話ではなかったのです。
ここからは、実際に行う縁起かつぎと、見かけた出来事を楽しむ吉兆を分けてご紹介します。
新しい服を日曜日に初めて着ると服が長持ちするジンクス
買ったばかりの服、まだ袖を通していないお気に入りの一着。初めて着る日を日曜日にしてみませんか。
アイルランドのリートリム県には、新しい服は日曜日に初めて着るものという言い伝えが記録されています。アイルランドの民俗資料を公開するDúchasの採集記録に残るものです。
- まだ着ていない新しい服を選びます。
- その服を初めて着る日を、日曜日にします。
することは、これだけです。朝何時まで、何色の服、誰に会う日……という指定はありません。新しい服を買い足す必要もないので、まだおろしていない服がある時に楽しんでくださいね。
イギリスのドーセットにも、日曜日に初めて着ると服が二倍長持ちするという似た伝承があり、衣服の民俗を紹介する記事で取り上げられています。「二倍」は言い伝えの中の話ですが、大切にしたい服のおろし方として、ちょっと素敵ですよね。
元の伝承が扱うのは衣服です。財布やアクセサリーまで同じ決まりがあるわけではありません。
日曜日に何かをもらったら、その週はプレゼント週間
日曜日に差し入れをもらったり、おすそ分けを受け取ったりすると、それだけでうれしいもの。アイルランドのコーク県には、日曜日に何かを受け取ると、その週も何かを受け取り続けるという言い伝えがあります。
何をもらうか、誰からもらうか、朝なのか夜なのか、という指定はありません。「今週は人から何か届く週なのかな」と楽しむ、日曜日の縁起の話です。
だからといって、無理に誰かに贈り物をお願いしなくても大丈夫。たまたまいただいた物があった時に、この話を思い出して、相手の気持ちと一緒にありがたく受け取ってくださいね。
この言い伝えは、次の黒猫の話とともに、Dúchasのコーク県グレンガリフの記録に収められています。
日曜日の朝に黒猫を見たら、幸運のサイン
同じコーク県の記録には、日曜日の朝に黒猫を見るのは幸運という、うれしい言い伝えもあります。
黒猫というと不吉なイメージを持つ人もいるかもしれませんが、この伝承では反対です。日曜の朝のお散歩や外出中に見かけたら、「今日はいい日になりそう」と思いたくなりますね。
必要なのは、黒猫を見ることだけ。前を横切る、触る、追いかける、といった条件ではありません。猫はそのまま自由に過ごしてもらって、こちらはそっと幸運のお知らせを受け取るくらいがいいですね。
これは昔の吉兆の話で、見つからなかった日が不運という意味ではありません。探し回るより、偶然会えた時のお楽しみにしておきましょう。
猫が毛づくろいをしていたら、しっぽで来客占い
猫にまつわる日曜日の伝承は、もう一つあります。
ペンシルベニア・ドイツ系の人々には、日曜日の朝、毛づくろいをしている猫のしっぽが向く方角から、お客さんが来るという言い伝えがありました。フォーゲルが1915年に刊行した民俗資料の第666項に記されています。
こちらは黒猫に限りません。朝、猫がのんびり毛づくろいを始めたら、しっぽの向きを眺めてみるだけです。「今日はあちらの方から誰か来るのかな」と考えると、いつもの猫の仕草も小さな占いになりますね。
猫のしっぽを動かしたり、向きを変えさせたりしないで、そのまま見守ってください。恋人が必ず来るという占いではなく、来客の方角を占う言い伝えです。
恋を願うバジルの水と、日曜日の民間魔術
服をおろしたり、猫の仕草を眺めたりするほかに、草や水を使う日曜日のおまじないもあります。ここからは、昔の作法や習俗を、少しだけ詳しく見てみましょう。
日曜日の夜明け、バジル・銀貨・赤い糸で恋を願う
1900年刊のルーマニアの民俗資料『Materialuri folkloristice』には、人からの愛情を集め、とりわけ好きな人から愛されることを願うおまじないが載っています。
バジルに銀貨、赤い糸。そして、日曜日の夜明け。道具を並べるだけでも、おまじないらしい雰囲気がありますね。ただし、始まりは日曜日ではなく、前日の土曜日の夕暮れです。
記録にある作法の流れは、次のようになっています。
- 土曜日の日没頃:清潔な壺か瓶を持って井戸へ行き、水を汲みます。井戸に挨拶し、呪文の最初の部分を唱えます。
- 日曜日の夜明け:前日に汲んだ水と、バジル・銀貨・赤い糸を使い、炉辺で呪文を唱えます。
- 炉辺の祈りのあと:外へ出て、昇る太陽の方へ顔を向け、最後の部分を唱えます。
- 仕上げ:願いを込めた水を額に振りかけ、目のあたりを洗い、バジルと銀貨を持ち歩きます。
黄金の鱗を持つ竜蛇よ。
黄金のくちばし、九つの刺す舌、九つの打つ尾を持つものよ。
あの人のところへ行け。
家にいても、食卓にいても、村にいても、
父や母、兄弟や恋人と話していても、
じっとしていられないようにせよ。
ベッドで眠っているなら起こし、
鱗で打って、私のところへ向かわせよ。
私に会い、私と話すまで放っておくな。
店に並ぶ赤い絹に人々が引き寄せられるように、
あの人も私に引き寄せられますように。
人が金や銀なしではいられないように、
金や銀がすべての人から愛されるように、
私もあの人から愛されますように。
このおまじないの面白いところは、水をただの道具にしないこと。最初の呪文は、井戸と娘が挨拶を交わす形になっています。娘は、座って休みに来たのではなく、愛情を集めに来たのだと井戸に伝えるのです。
日曜日の朝の呪文には、聖母マリアが銀のはしごで降りてきて、角笛で愛情を集め、器へ入れてくれる場面もあります。その後、火が熱く燃えるように相手の心も熱く、煙が煙突へ引かれるように相手も自分へ、と願います。
そして最後は太陽への呼びかけです。一部を抜き出して日本語に訳すと、こんな言葉になります。
昇っておくれ、太陽よ、兄弟よ。……私の目を、まつげを、眉を照らしておくれ。みんながそこを、愛情をもって見てくれるように。
朝の光を、自分の魅力にしてしまうような願い方ですね。誰からも好かれたいけれど、やっぱり一番はあの人。昔の呪文にも、そんな気持ちが顔を出します。元の呪文には、相手を強く引きつけようとする激しい表現も続いています。
水、バジル、銀貨、赤い糸、太陽への願いは、ばらばらのおまじないではなく、この記録では一続きです。詳しい記録は、トチレスク編の民俗資料669〜670頁で読むことができます。
なお、同じ本には、バジルの茎に赤い絹糸と銀貨を結ぶ別の恋のおまじないもありますが、そちらには日曜日の指定がありません。
日曜日の朝に、占いの枝を占い棒(ダウジング)にする
オーストリアの民俗解説には、日曜日の朝は魔術に適した時間とされ、占い棒もこの時に切るという言い伝えが紹介されています。
占い棒とは、ダウジングに使われる枝や棒のこと。何かを探す道具を作るにも、よい曜日と時間あるということです。
この話は、Austria-Forumの日曜日の民俗解説に載っています。
日曜日は二人で森へ。ヘーゼルナッツと婚約の習俗
フランス・アルプスのケーラ地方には、少し変わった求婚の話があります。
男性が贈るのは、指輪ではなく木の実の殻割り器。女性がそれを受け取ると婚約が成立し、その後は二人で毎週日曜日に森へヘーゼルナッツを採りに行く、という習俗です。1826年の資料に紹介され、後にロランの植物民俗集にも収められました。
二つのお話は、ロラン『Flore populaire』のハシバミの項目で紹介されています。
このサイトで紹介してきた、日曜日に行うおまじない
「お話も面白いけれど、自分の願いを叶えるために何かしたい!」という人には、ここからのおまじないを見てね。
日曜日に行うことが決まっている方法と、曜日の指定がない太陽のおまじないを分けて紹介します。道具の色や回数を増やすより、選んだ方法のやり方を大切にしてください。
毎週日曜日、紙に願いを書いて袋か箱に入れる
使うのは紙と、小さな袋か箱です。日曜日に願いを書き、夜には手の中で大切に包むおまじないです。
日曜日だけに行うことができる願いを叶えるおまじないです。
毎週日曜日に叶えたい願い事をひとつだけ紙に書き、小さな袋か箱に入れておきます。
あとは毎晩寝る前にその袋か箱を手で包み込み、自分の手から光が出ているとイメージングしながら願いましょう。
その後も、毎週日曜日に願い事を書いた紙を袋か箱に足していきます。
そうすると、その願いは少しずつ叶っていきます。
覚えておきたいのは、紙を加えるのは毎週日曜日、手で包んで願うのは毎晩の寝る前ということ。日曜日以外は何もしない、というおまじないではありません。
誰かに話すには照れくさい願いも、自分だけの小さな袋や箱になら、そっとしまえますね。毎晩手で包む時には、自分の手から出る光を思い浮かべて、願いを大切にしてください。
人から好かれたい時に。手鏡に太陽のマークを書く
次は、太陽のマークを使う人気運のおまじないです。
いつも使っている手鏡の四隅に、太陽のマークを書くだけの簡単な魔法です。
マークの形は、こちらの太陽のマークの見本をご覧ください。
この手鏡のおまじない自体には、曜日指定はありません。太陽の曜日を意識して日曜日に選ぶことはできますが、日曜日にしかできない方法ではないので安心してくださいね。
スマホを使う方法や待ち受けも、人気者になるおまじない・人から好かれる待ち受けで紹介しています。
復縁や仲直りを願う時のおまじない
復縁を願う方法では、かぼちゃの種を使うおまじないに、金曜日または日曜日という指定があります。月の満ち欠けや時間帯の条件もあるので、詳しいやり方はそのページを見てくださいね。
友達がほしい、喧嘩をして気まずくなった相手と関係をよくしたい時には、友達ができる・人間関係をよくするおまじないもあります。こちらも、術ごとの材料や順序を確認して選んでください。
「恋愛だから日曜日ではだめかな」と心配しなくても大丈夫。曜日の大まかな得意分野より、そのおまじないに伝わる指定を大切にしましょう。


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