今日は自分のために備忘録です！
天使の階級や最高位の天使について、七大天使の能力やそのスピリチュアルについてご紹介です。
天使の階級
古代から中世にかけて、神学者たちは天使の階級を定義し、その階級へのランキングを繰り返し行っていました。この階級についてはさまざまな解釈が存在しますが、カトリック教会で最も広く認知されているものは、偽ディオニュシオスによって提唱された「天使の九階級」です。この天使の九階級は、上級、中級、下級の3つのカテゴリにそれぞれ分けられています。偽ディオニュシオスについてはこのページの一番最後に解説しています。
天使の階級一覧表
| 階級 | 名前 |
|---|---|
| 第一階級（上級三隊） | 熾天使（セラフィム） Seraphim |
| 第二階級（上級三隊） | 智天使（ケルビム） Cherubim |
| 第三階級（上級三隊） | 座天使（スローンズ） Thrones |
| 第四階級（中級三隊） | 主天使（ドミニオンズ） Dominions |
| 第五階級（中級三隊） | 力天使（ヴァーチュズ） Virtues |
| 第六階級（中級三隊） | 能天使（パワーズ） Powers |
| 第七階級（下級三隊） | 権天使（プリンシパリティーズ） Principalities |
| 第八階級（下級三隊） | 大天使（アークエンジェルス） Archangels |
| 第九階級（下級三隊） | 天使（エンジェルス） Angels |
天使の序列は三つの階層に分けられ、そのうちの最上位三階級に位置する天使たちは神と直接触れ合うことが許されています。これらの天使は、天使と分類されながらも、神と同じ力を持つとも言われています。
上位三隊の天使、最高位の天使
上位三隊の天使は、神の教えを中位三隊の天使に伝える任務を持っています。そして、上位三隊の天使は、位階が高い順から「セラフィム（熾天使）」、「ケルビム（智天使）」、「スローンズ（座天使）」と呼ばれています。
最高位の天使は「セラフィム」第一階級
天使の中でも最も高位に位置する「セラフィム」は、天使の中でも最も神に近い存在で、「熾」の字が示すように、その身体は炎で覆われ、情熱と愛に満ち溢れています。セラフィムは全体で六つの翼を持ち、そのうち二つで空を飛び、残りの四つで顔と脚を覆っています。この純粋で清らかな存在のため、一般的な天使たちはセラフィムに直接接触することは許されていません。
一方、神に反抗して悪魔の王となった「ルシファー」は、彼が堕天する前はセラフィムであり、他の天使よりも美しく、12枚の翼を持っていました。
2番目に位階の高い天使「ケルビム」第二階級
次に位階の高い「ケルビム」は、エデンの園で禁断の果実を食べたアダムとエヴァを楽園から追放した天使であり、エデンの園の守護者の役割も果たしています。ケルビムは、人間、獅子、牛、鷲の四つの顔と四つの翼を持つ半人半獣の姿が特徴で、その名前が示す通り、最も優れた知識を持っています。
3番目に位階の高い天使「スローンズ」第三階級
そして「スローンズ」は、天使の中で3番目に位階の高い存在で、神を乗せる戦車の役割を果たします。物質的な体を持つ天使の中では最も高位に位置しています。多くの目を持つ燃える車輪の形をしており、天使としては少し異なった姿を持っていますが、聖戦における戦争の馬として活躍したとされています。
中位三隊の天使
中位三隊は天使階級で中間に位置し、神の教えを上位三隊から受け取り、それを下位三隊に伝える任務を担当します。位階が高い順から「ドミニオン（主天使）」、「ヴァーチュース（力天使）」、「エクスシア（能天使）」という並びとなります。
主天使ドミニオン第四階級
主天使は位階が四番目に高い天使で、神の意向に従い、人間に神の威厳を知らせる役割を果たします。主天使は中位三階層の中で最も高位に位置し、下位の天使たちを監視する役割を果たします。その特徴的な姿は、笏を持っていることです。また、ヨハネの黙示録によれば、主天使は最後の審判によって裁かれた人類を滅ぼす役割も果たします。
力天使ヴァーチュース第五階級
力天使は天使の中で五番目の位階に位置します。その「力」は奇跡を起こす力を示しており、物理的な力を意味するものではありません。力天使は自然の法則を操ることができ、人間の世界で起こる奇跡は彼らによるものとされています。また、困難に立ち向かう者に力と知恵を授ける役割も果たします。
能天使エクスシア第六階級
能天使は位階が六番目に高い天使で、天地創造に関与し、最初に創造された天使であるとも言われています。その「能」は神の掟を忠実に実行する能力を指しています。能天使は神の意向に従い、悪魔と戦う役割を果たしています。そのため、能天使は悪魔と接触する機会が多く、堕天する天使が比較的多い位階と言えます。実際に、最高位のセラフィムであったルシファーが反乱を起こし、悪魔となった際、ルシファーと共に堕天した天使は能天使から最も多かったとされています。
下位三隊の天使
下位三隊は天使のヒエラルキーにおいて最も下位に位置するグループで、上位と中位から受けた神の教えを人間へと伝達する任務を担当しています。これらの天使は人間と比較的近い存在であるため、私たちは彼らの存在を直感的に理解しやすいです。
権天使プリンシパリティーズ第七階級
権天使は位階の七番目に位置し、人間の住む世界における指導者や統治者を悪魔の誘惑から守る役割を果たします。彼らは王冠と笏を持つ姿が特徴で、その「権」は権力を象徴しています。人間界の未来を見守りつつ、ある国が他の国を侵略する際には力を貸し、統治に協力することもあります。
大天使アークエンジェルス第八階級
大天使は下から二番目の位階に位置しますが、力を持つ人々が大天使を呼び出すことが可能です。時には自発的に現れることもあるため、私たちにとって最も身近な天使と言えるでしょう。大天使は神からのメッセージを人間に伝える役割を果たし、また悪魔と対決する際には能天使と共に戦います。
天使エンジェルス第九階級
最も低い位階を持つ天使は、通常私たちのそばに存在し、人間を見守っています。彼らは通常、形を現さないが、私たちを災害から守ったり、神の意志に従って人間に罰を与えることもあります。
七大天使の能力
「七大天使」という用語は、ユダヤ教やキリスト教で特に重視されている7つの大天使を指します。その存在は「第一エノク書」で初めて明確にされ、現代でも多くの敬意と崇敬を受けています。
この七大天使の構成は、ミカエル、ガブリエル、ラファエル、ウリエルの四大天使（ウリエルについては異なる説も存在します）が基本であり、さらに三つの天使が加わります。ただし、この追加される三天使は、特定の教派や聖典によって異なります。
七大天使 天使 『エノク書』 『ディオニュシオス文書』 教皇グレゴリウス1世時代の
カトリック教会コプト正教会 東方正教会 天使 曜日割当 1 ミカエル 日曜日 2 ガブリエル 月曜日 3 ラファエル 火曜日 4 ウリエル ウリエル アニエル ウリエル 水曜日 5 ラグエル カマエル サマエル スリエル セラフィエル 木曜日 6 ゼラキエル ヨフィエル オリフィエル サラティエル イェグディエル 金曜日 7 レミエル ザドキエル ザカリエル ザドキエル バラキエル 土曜日 8 — イェレミエル —
大天使は、数多く存在する天使の中でも、人間とのつながりが深く、特定の役割や能力を持つ存在として広く認知されています。彼らは天使の階級では下位に位置しますが、能力や任務の点では上位の天使にも引けを取らない特性を持っています。
大天使ミカエル
サタンとの戦闘で勝利した戦士天使として知られています。ミカエルは甲冑を身にまとい、剣を手にした勇猛な姿で表現されます。彼は神の力を借りて勇気を持って目的に向かう者を後押しします。また、ミカエルは亡くなった者の魂が天国か地獄へ行くべきかを判断する役割も持っています。
大天使ガブリエル
神のメッセージを人間に伝える大天使として知られています。ガブリエルは言葉を伝える職業の人々にインスピレーションを与え、また、災難から守ると信じられています。特に、受胎告知を聖母マリアに伝えた伝説があるため、出産の勇気を与える存在ともされています。
大天使ラファエル
治癒を司る大天使として、身体の傷や病気だけでなく、魂や精神の癒しも担当します。ラファエルはエメラルドグリーン色の光を身にまとい、その存在が空間を浄化しストレスを解消するとされています。また、旅行者を守る存在ともされています。
大天使ウリエル
困難な状況を解決する能力を持つ大天使で、一部では智天使とも呼ばれています。ウリエルは自然災害から人々を守るとされ、特にノアの大洪水を予知したという伝説があります。彼は問題解決の知恵を与え、学者や研究者に閃きや想像力を与えるとされています。
大天使ラグエル
公正と調和を保つ役割を果たし、他の天使が堕天しないように見守る存在です。人間関係の紛争を鎮静化し、落胆した人々に活力を与え、不公正な状況から人々を救います。ラグエルは公正な解決方法を提示する仲立ち役となるとされています。
大天使サリエル
サリエルは、他の天使が犯した罪を量刑し、堕天させる役目を担った大天使です。彼は人間の霊魂を邪悪から守り、心の扉を開く鍵を授けます。また、サリエルは、月を支配し、「邪視」という、物事の真実や人の心理を見抜くことができる強い視力を持っています。
大天使レミエル
レミエルは人間の霊魂を守り、神からのお告げを予知や直感という形で人間に伝える大天使です。彼は夢幻を支配し、人間が持つ潜在的な霊的力や直感と関連しています。
大天使ハニエル
ハニエルは美しさと優雅さを司る大天使で、自然の力を象徴しています。彼は音楽や芸術といった創造的な活動を行う人々をサポートします。
大天使カシエル
カシエルは調和と制約を司る大天使で、平和な世界の守護者とも言えます。彼はドラゴンに乗り、孤独を忍び、揺らがない思念を持つ力を人間に与えます。
大天使カマエル
カマエルは神の力を象徴する大天使で、膨大な数の能天使を束ねる指揮官としての役目を担い、天界の門番としての責任を負っています。強く、荒々しい性格を持つ彼ですが、その真の性質は守護者であり、苦しみを予知した者を慰める存在でもあります。
ディオニュシオス文書と偽ディオニュシウス
偽ディオニュシウスってなんだ？という方のために！
『ディオニュシオス文書』（Corpus Dionysiacum）と呼ばれる一連の神学的文献群の著者と同定されている人物である。この文献群は、元々は『使徒行伝』（17：34）に一度だけ登場するアテナイのアレオパゴス評議所の評議員である「アレオパゴスのディオニシオ」（すなわち、ディオニュシオス・ホ・アレオパギテース（希: Διονύσιος ὁ Ἀρεοπαγίτης）、ディオニュシウス・アレオパギタ（羅: Dionysius Areopagita））の手によるものと長年信じられてきたが、15世紀以降、その文書群が後世の別人によるものだと判明したため、著者の区別をつけるため、「偽」（ぎ、希: Ψευδο, 羅: Pseudo）という接頭辞をつけて呼ばれるようになった。19世紀末までに、その成立年代は485年から531年の間と特定された。
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