日本では好かれている蝶、アゲハ蝶…美しい豪華な羽の模様と緑の幼虫時代のかわいさはちょっと特別な昆虫に感じますね。
このアゲハ蝶は古くは戦国武将にも好かれ、亡くなった人の魂が帰ってきているなど日本人の死生観にもよく出現します。このアゲハ蝶のスピリチュアルメッセージについてご紹介します。
黒アゲハ蝶は常世の神
日本では蝶が「常世の神」として「蝶の幼虫」を祀った宗教があったと「日本書紀」(720年)に記されています。「644年、大生部多という男が橘の樹につく幼虫を常世の神として祀り、民衆を惑わした、そこで秦造河勝が討伐した」というものです。この蝶は「黒アゲハ蝶」だというのが定説です。ちょうどこの時代、天災が続き、それを鎮めるために政府が仏教を広めようとしていました。
しかし天災に神殿の建築等の強制労働のある時代です。ほぼ奴隷状態のその苦しみから逃れるために、逆に新興宗教である「常世の神」が流行ってしまったわけです。
黒アゲハの幼虫を祀れば、貧しい人は富を獲得し、老人は若がえる
黒アゲハは完全変態で成虫となります。芋虫→サナギ→蝶という驚くべき変身が古代の日本人の心に「不老不死」「死んで生まれ変わる」「地を這う虫(苦しみの多い農奴)から空を華麗に舞う蝶(ユートピアの住人)へ」とい意味を持たせたのでしょう。
国立研究開発法人科学技術振興機構にある「常世の虫」(松井松太郎著)というPDFが詳しいです。
常世の神は消えたが蝶への畏怖や呪術性は消えなかった
この「常世の神」としての蝶は討伐されて消えましたが、蝶に対する畏敬の念や完全変態に対する呪術性は消えませんでした。
特にジャノメチョウのような「樹液や発酵した果実などや、動物の死骸や排出物などに集まって液体を吸う」特性を持った蝶が多く、腐敗した人の遺体に群がる蝶を人の魂に結びつけて「不吉だ」と恐れたり、「蝶は人の魂」だと考えたりするようになったのです。
海外でも黒アゲハ蝶は亡くなった人の魂
「蝶=人の魂」という観念は、世界の多くの文化で見られます。
たとえば、英語の “butterfly” という単語は、古英語の “buttorfleoge” から派生しており、これは「魂が飛ぶ」を意味します。これは蝶が人間の魂を象徴するという古代の信仰を反映している可能性があります。
ネイティブアメリカンの文化では、アゲハ蝶は非常に特別な存在とされています。彼らにとって、アゲハ蝶は死者の祈りを天に届ける使者とされています。この祈りは、精霊や神々への感謝や願いを表現するためのもので、アゲハ蝶はこれらのメッセージを上空の精霊に伝えると信じられています。
また、中国の文化では、アゲハ蝶は喜びと幸運の象徴とされています。これは「幸福の蝶」とも呼ばれ、幸せなイベントや祝福を運んでくると信じられています。その美しい外見と優雅な飛び方は、愛と喜び、豊かさの象徴と見なされ、人々に幸せをもたらすとされています。
こうした蝶にまつわる信念や伝説は、世界中の文化で見つけることができます。これらの物語は、蝶が人々の心を捉え、それぞれの文化に深く根ざした象徴となっていることを示しています。
アゲハ蝶のスピリチュアルメッセージ
ではアゲハ蝶のスピリチュアルメッセージのご紹介です。蝶全体のスピリチュアルについてはこちらを読んでくださいね!
アゲハ蝶がまとわりつく時のスピリチュアル
アゲハ蝶があなたにまとわりつくとき、それは変化、成長、変革の象徴とされます。アゲハ蝶は変態を経て美しい蝶になるため、それはあなたの人生の何かが成長し、発展していることを示しているかもしれません。
アゲハ蝶とツインレイの関係
: ツインレイ(魂の双子)とは、魂が二つに分裂し、別々の肉体で生まれた二人の人間を指します。アゲハ蝶がツインレイの間で現れると、これは絆が深まり、魂のレベルでの結合が進んでいると解釈されます。
青いアゲハ蝶のスピリチュアル
青いアゲハ蝶は、平和、調和、静けさの象徴とされます。また、青はスピリチュアルな覚醒や直感に関連しているため、青いアゲハ蝶は精神的な成長や啓示を示しているとも考えられます。
黒いアゲハ蝶のスピリチュアル
クロアゲハは、主に北米で目にすることができますが、ヨーロッパやアジアの一部でも見ることができます。成虫のクロアゲハは、体長が3インチ、翼を広げると最大5インチに達します。クロアゲハの幼虫もまた、非常に興味深い特徴を持っています。その背中には、捕食者から身を守るための2つの偽眼点が存在します。
クロアゲハ蝶は、多くのスピリチュアルな意味を持つとされています。春の初めに繭から出現することが多いこの蝶は、新たな始まりや変化の象徴とみなす人もいます。翼の黒い斑点は、人生が突然予期せぬ終わりを迎える可能性を象徴していると解釈する人もいます。これは、死や喪失の象徴とも関連付けられます。
また、黒いアゲハ蝶は、神秘的で不可知なもの、深淵、または秘密を象徴すると考えられます。また、黒は終わりと新たな始まりを象徴する色でもありますので、黒いアゲハ蝶は一つの章が終わり、新たな章が始まろうとしていることを示すかもしれません。
蝶が寄ってくる人のスピリチュアル
蝶があなたに近づくとき、それはあなたが内的な成長と変化の時期にあることを示しているかもしれません。蝶はまた、希望、喜び、再生の象徴ともされます。
アゲハ蝶が死んでいる時のスピリチュアル
死んでいるアゲハ蝶を見つけた場合、それは終わりと新しい始まりを象徴している可能性があります。これは、人生の一部が終わり、新たな変化と成長が待ち受けていることを意味するかもしれません。しかし、これはあくまで一般的な解釈であり、感じた感情や直感も大切な要素です。
キアゲハのスピリチュアルな意味
キアゲハのスピリチュアルな意味については、多くの解釈が存在します。
一部の人々は、キアゲハを希望や新たな始まりの象徴と捉えています。その明るい色彩はしばしば幸せや前向きなエネルギーを連想させ、現状が困難であっても明るい未来が訪れることを思い出させる存在とされます。
また、キアゲハの出現は新たな始まりを示す兆しとも解釈されます。あなたが人生の新しい章を開く準備をしている可能性を示しているかもしれません。
さらに、キアゲハは変容や変化の象徴ともされています。毛虫から蝶への驚くべき変身を思い起こせば、この解釈は自然なものと言えるでしょう。
黒と黄色のアゲハチョウのスピリチュアルな意味
黒と黄色のアゲハチョウは、その美しさから非常に特別な意味を持つとされています。この蝶が一生の間に体験する完全な変態から、変容や変化の象徴として解釈されることが多いです。
黒と黄色のアゲハチョウは、希望や積極性、新たな始まりの象徴とも関連づけられます。
さらに、多くの文化では、黒と黄色のアゲハチョウは幸運をもたらす生き物とみなされています。その存在は、良い運命の訪れを予感させます。
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