ケセランパサラン、別名テンサラバサラをご存知でしょうか?
1970年代に大流行し、当時の小学生たちはケセランパサラン、テンサラバサラが空から舞い降りてこないか空をいつも見上げていたんですって。
近年、このケセランパサランの目撃情報が散見されるようになり、再びブーム到来かもです!!!!
このケサランパサランについてご紹介します!
ケセランパサラン、テンサラバサラとは何か
飼い主?に幸運をもたらす不思議な妖怪、お金を連れてくる、白粉を食べて増える、年に一度しか見てはならない…などなど不思議な伝説をたくさん持つ、ケセランパサラン、別名テンサラバサラとはなんでしょうか。それを詳しく解説していきます。
ケセランパサラン、別名テンサラバサラの由来
ケセランパサランという言葉自体がとても不思議な語感ですね。
名前の由来は
- スペイン語の「Que Será, Será(ケ・セラ・セラ)」(そのためケセランパサランという呼び方も…)
- 「袈裟羅・婆裟羅」(けさら・ばさら)という梵語が語源
- 羽毛のようにパサパサしているから
- 「何がなんだかさっぱりわからん」を意味する東北地方の言葉
などがあります。しかしこのケサランパサランという名前…1960〜1970年代に定着したようで、それ以前は「てんさらばさら」という名前で呼ばれていました。
「てんさらばさら」の名前の由来は
- 梵語から
- 雨乞いの祈祷の時に唱えるヘイサラダバサラダがなまったもの
- 同じく雨乞いに使われた鮓荅(さとう、へいさらばさら、へいさらばさる)という玉の名前から
となっています。1950年代にはすでに存在していたようです。
最も古いケサランパサラン、別名テンサラバサラっぽい記述は「梅翁随筆」になるでしょう。江戸時代の奇談や珍談を集めた随筆で寛永11年(1799)の10月14日に、大阪の淀川から四天王寺の方面へ蜘蛛の巣のような、丸いふわふわしたものがひっきりなしに漂っていったという話があります。
海外でのケセランパサラン
海外でもケセランパサランによく似たUMO(未確認生物)の存在が報告されています。最も有名なのはエンゼルヘアーでしょう。
エンゼルヘアーは1917年に見つけられたのが最初で、UFOなどが目撃された後に天使の髪の毛のような繊維状のものが降ってきて、手に取るとスライム状のものに変わる不思議な物質です。1960年代に多数の目撃情報が寄せられました。
「エンジェルヘア(angel hair)」現象は、粘着性のある細い糸のような繊維物質が空から突然降ってくる現象のことだ。
まるで天使の髪の毛のようなことからエンジェルヘアと名付けられた。なぜかUFOの目撃情報があった直後に報告されることが多いそうだ。
excite
他にもゴッサマー(gossamer)というものもあります。ゴッサマー自体は「晴れた秋の日などに空中を浮遊する蜘蛛の糸」という意味でもあり、エンジェルヘアーと同じものではないようです。
ケセランパサランの伝説、伝記、民話
ケセランパサランの伝説や民話を集めました。
山形県鶴岡市ではてんさらばさらを家宝として持っている家がある
山形県の温海町(現鶴岡市)ではケサランパサランを家宝として大切神棚にお祀りしている家がいくつか存在しています。
2月から3月に神社や山からの風に吹かれて天から舞い降りてくるケサランパサラン…これを拾った人は一生涯幸運になり、家族も子孫も幸せに暮らせると言われています。
旧温海町(現鶴岡市)の山あいの家では、家宝として受け継がれているそうです。2月から3月にかけて、神社や深山のたもとに天からまいおりてくるそうです。拾った人は一生幸福に恵まれ、家族も健康で暮らすことができると言い伝えられています。立派な桐箱に食べ物のオシロイを入れ、呼吸ができるように穴をあけて納め、神棚にまつって大切に守り続けています。
山形県立美術館
鶴岡市の加茂水族館の館長はケサランパサランを見つけたことで低迷していた水族館をクラゲの水族館に立て直した…という逸話があります。
同市温海地域の中山間地を訪ねた。近くの農業男性によると、嵐の前などに雷とともに降ってくるのだという。「うちにはないが、家宝にしている家は確かにある」と証言。「見せてくれる人はいないから、加茂水族館に行ってみろ」と教えられた。
宮城県考勝寺別院のてんさらばさら
宮城県考勝寺別院では1918年に寺に飛んできたてんさらばさらを桐の箱に白粉と共に保管してきたそうです。当時は2個しかなかったてんさらばさらが今では十数個に増殖しています。
東北地方全体に伝わるてんさらばさらの民話
空から綺麗な綿毛のようなてんさらばさらが落ちてきたら、誰にも見られないように穴を開けた桐の箱か桑折(コオリ)に入れて、白粉の粉をかけて大切にしまっておくと、一生幸せになれるという民話が数多くあります。
開けていいのは一年に一度だけ。その時に白粉を振りかけてまた同じようにしまいます。増えたてんさらばさらは母から娘などに秘密に分け与えることで、さらに幸せになれるといわれています。あまりにてんさらばさらが増えすぎるとよくないことが起こるので、幸せは分けた方がいいとも言われています。
少彦名(スクナヒコナ)とガガイモの船
古事記によると、蛾の皮を着た小さな神、少彦名(スクナヒコナ)は大国主が出雲の美保岬にいたとき、海からガガイモの実の殻でできた天の羅摩船(あめのかがみのふね)に乗って現れました。このガガイモの綿毛…これがケサランパサランの正体ではないかと言われています。健康や薬の神様であり、大国主と共に国作りをした少彦名…この小さな神様とケサランパサランに共通点があるのは不思議ですね!
ケサランパサランのスピリチュアルメッセージ
てんさらばさら、ケサランパサランは1970年代に大ブームとなり、そのごあっという間に廃れました。近年、オカルトブームの再燃でまた注目されるようになり、同時に目撃情報も多くなりました。
1970年代も高度成長期と世界情勢の不安さがあいまっていた時代です。
現代も経済基盤が揺らぎ、パンデミック寸前の感染が広がって非常に不安定な情勢であると言えるでしょう。人の心の不安さが「持っているだけで幸せになれる」「家族の健康を守る」「お金と幸せを運ぶ」てんさらばさら、ケサランパサランを求めているのかもしれません。
ケサランパサランの正体
ケサランパサランの正体について、一覧にしていきます。
ケサランパサランは植物説
- アザミの綿毛
- ガガイモの綿毛
ケサランパサランは植物説
- アザミの綿毛
- ガガイモの綿毛
- ハルジオン、ヒメジョオン、タンポポ、ブタナの種
- ガマの綿毛
- オキナグサの綿毛
ケサランパサランは昆虫説
- 雪虫
- ヨモギクキワタフシ
- ハゴロモ科の幼虫
- 稲につく俵虫
ケサランパサランは動物説
- ウサギの毛
- 狐の毛
- 鳥の毛
- 猫の毛
とにかく動物の毛が固まったもの
ケサランパサランは鉱物説(オケナイト)
オケナイトという鉱物はふわふわしたウサギの毛のような外観でケサランパサランではないかと言われている。鉱物なのに触感もビロードのように柔らかい。
ケサランパサランで開運
ケサランパサランを手に入れたら開運のためにどうしたら良いか、その開運手引きです。
- 植物性のケサランパサランはそっと飾っておく
- 動物性のケサランパサランなら白粉を少し入れて通気性の良い箱に入れておく
- たくさんあるときは人に分ける
上記が共通項です。たくさんあるケサランパサランを持ち続けていると幸せすぎてよくないので人に分ける、というのは民話でよく出てくる結末です。
ここからは民話や伝承などで語られるケサランパサランの取り扱い方です。
- 穴を開けた桐の箱などの通気性の良い箱に入れておく
- 白粉を少量入れる
- 一年一度(主に大晦日)だけ開けて良い
- 人に見せないこと
- あまりに増えすぎたら(たくさんあるなら)分けること
民話や伝承でのケサランパサランは人目につかないようにこっそり飼うのがいいようですが、ガガイモの綿毛やアザミの綿毛のようなケサランパサランはガラス製の容器に入れて開運グッズとして綺麗に飾っておいても、開運パワーがすごいあります。
実際、ケサランパサランを購入して運気が上がった人もちらほら…。
ケサランパサランの入手方法
ケサランパサランの入手方法です。
- 1〜3月くらいに山の麓や寺の庭や神社の境内で見つかることが多い
- 海辺の防風林にも発見例が多い
- 秋にもよく見られる
- 雷の翌日は目撃例が多い
- 自然の多いところの方が目撃例が多い
- メルカリやヤフオクなどで購入する
周りに自然がない人は購入するのも手です。
ケサランパサランで幸せになる!
私も自分だけのケサランパサランが欲しくて土日に海辺に出たりしたのですが、見つからなかったです…。結局メルカリで購入してしまいました…。
メルカリってなんでも売ってますね。
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